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    <title>しがない物書きの本棚</title>
    <link>https://917writer.kashi-hondana.com</link>
    <description>しがない物書きの本棚・小説更新情報</description>
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    <copyright>Copyright ©2026 917.</copyright>
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      <title>あじがなくても - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39630</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:33:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　彼は、小説を書いていた。それは、水のおいしさについて。

「水ってさ、無味無臭で、しかも透明じゃん。でも、なんか他のドリンクよりもおいしい気がするんだよね」
　嬉々としてしゃべる彼に対して「そんなの錯覚でしょ」と言い返したことを、いまだに覚えている。
　あの時は卑屈だった。べつに水がおいしいとか、おいしくないとか、今になって考えたらどうでもいい。でも、彼は水がおいしいと感じて、その気持ちを文章にしてみたいと思った。この行いには、きっと価値があったのだと思う。

　結局、彼の小説は完成しなかった。それは、私の卑屈な返事で彼の胸をえぐったからなのかもしれない。水のおいしさを言語化するのは、たんに難しいからだったのかもしれない。
　べつに完成しなかったからといって悲しむわけでもなく、完成したところで「だから、どうした」程度の話になっていたと思う。
　それでも、おもむろに水道水をひねって出す時。...]]></content:encoded>
    </item>
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      <title>K - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39629</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:32:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　皆、それぞれのＫを持っている。色も違えば、匂いも違う。
　こんがりと焼きあげられたＫもあれば、ふんわりとなめらかに仕立てたＫもある。高値で売買されるＫもあれば、易々と手に入るＫもある。
　いろんなＫを皆が持っていて、まるでカードやマネーのようにＫを交換している。ときには博物館などに保存され、重要文化財として登録されることもあった。ときには戦の火種となり、珍種のＫをめぐって大勢の生物が死に絶えた。

　ぼくは、このＫが何の「Ｋ」なのか、ずっと考えていた。
　貝殻のＫ、加藤さんのＫ、かものはしのＫ、カフェ屋さんのクッキーのＫ。他にもたくさんあるけど、答えはずっと見つからないままだった。そもそも、どうしてＫがあるのかなんて、ぼく以外の誰も気にしちゃいなかった。
「なんで、Ｋの真意が気にならないんですか」
　ぼくは、そこら辺で寝ていたオジサンにたずねた。
「真意？」とオジサンは首をかしげた。まし...]]></content:encoded>
    </item>
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      <title>現実は小説より、 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39628</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:32:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　なぜだ。なぜ、ぼくは、まっすぐ歩けてしまうのだろう。なぜ、ぼくは皆と同じように横歩きができないのだろう。
　ぼくが住む国は、誰もが横歩きを得意とする。でも、まれにぼくみたいな横歩きのできない変人が産まれる。正面に向かって歩いたり、後ろ向きに歩いたり、斜めに歩いたりする。そんな性質を持つぼくらは、皆から時に「障害者」や「精神病患者」と呼ばれることがある。
　正常な彼らから見れば、ぼくらは確かに異常者なのだろう。

「ぼくも横歩きができるようになりたい」
すでに口癖となったセリフをつぶやく。
　すると、唯一の友が「どうして、そう思うの？」と、これまたお決まりのセリフを返してきた。
「もうこれ以上、のけものにされたくないから」
　嘘じゃない。まるはだかの言葉。
　正常な側である友は「そりゃそうだよね」と笑って、ぼくを見つめる。
「じゃあさ、こうするのはどうだろう」
　まるで、お得意の手品を披露...]]></content:encoded>
    </item>
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      <title>　　　の絵 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39627</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:31:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　街中に一つの絵が飾られていた。それは、なんでもないリンゴの絵だった。なんでもない絵だから、誰も見ない。皆の足は止まらない。そんなガラクタ、飾っておく価値なんて、どこにある？
　とうとう疑問に駆られた私は、白いペンキを絵の上半分に塗りたくった。少しずつ絵の具が染みだして、白い雨をつくっていく。
　――やめて……
　刹那、声が聴こえた。切ない、弱々しい声。けれども、それは頭をつんざくような叫びだった。
　――まだ、ダメ……
　その声は、周囲の人間から発せられたものではなく、騒音でもない。
　ふと思った。絵だ。根拠なんて何一つとして無いけれど。でも、わかった。
　絵がしゃべっている。今、白く染まりつつあるこの絵が、この額縁が、私にだけ聴こえるように訴えている。
　――ワタシは約束した。ワタシの親と。これは1000年を生きる代物だと。だから、ワタシは千年後まで生き残らなければ……
　カタコトの声...]]></content:encoded>
    </item>
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      <title>つぶやき屋さん - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39626</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:30:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　昼、公園に男が一人、ポツンと立っていた。仕事の行き帰りに見かける男だ。いつも公園のベンチで寝そべっているはずだが、今日は立っている。
　思わず近づいてみると、男の足元に砂を引っかき回して文字が書かれていた。

【あなたのそばで、いろいろなことをつぶやきます。1時間 1000円】

　私は少し考えてから、男に千円札を一枚、渡した。今日は早帰りなので、ちょっと冒険をしてみようかと思った。
「今から、どこか寄り道をしようと思うのですが」
「承知」
　男は一言つぶやき、ただ黙々と私の後をついてまわった。普段は避ける人通りの少ない道を通って、路地裏やトンネルを歩いてみた。
　男は時々「あの塀の上でねこが寝ている」とか、「風鈴の音がする」とか、「このつぼみは、もうじき開くだろう」とか、つぶやいていた。そのたびに私は「本当だ」や「そうですね」などと、相づちをうった。

　たまたま見かけた喫茶店に入り、...]]></content:encoded>
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      <title>ペースト - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39625</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:29:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　昨日、エッセイを書いた。怨みつらみを書いた。
　思ってもないこと。でも、そこに思っていることをプラスした。死にたい、と書いた。
　それはまだ。夏の暑い日のことだった。いや、実は桜も吹雪かない季節だったけれど、あの日はやけに空が青々としていた。

　ピコ。
　音が鳴った。私に語りかける、唯一の音。あの軽い、シャボン玉が弾けるような、音。
　通知を確認すると、【○○さんがあなたの作品に♥️しました】とある。
　それは昨日のエッセイだった。私が「死にたい」と最後に記した。駄文。読んだところで、どうしようもないこと。そんなものに、肯定かも否定かも分からない愛をくれた人がいる。いや、それは愛なのかも、人なのかも分からなかった。
　とにかくインターネットの世界は匿名ありきで、今この瞬間に読んでいる文章を書いた者がヒトであるのかどうかも判別はつかない。まぁ、私の場合は、確かに私の手でことばを連ねている...]]></content:encoded>
    </item>
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      <title>｜停滞更新《フリーズ》 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39624</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:28:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[フェーズ１

　こわい、おそろしい、とにかく人がこわい。自分の周囲を黙って、話しながら、たまにこっちを見たり見なかったりして、歩いているのがこわい。
　勝手に心が緊張する。びくびくと身体がふるえる。ふるえを抑えようとすればするほど、逆にふるえが止まらなくなる。振動が目に見えるくらいになったら、あの人はなんて思うのだろう。

フェーズ２

　たまらなくなって、トイレにかけこむ。
　べつに何かしら吐き出されるわけじゃないけど、個室という空間に自然と安堵が押し寄せる。あれだけおびえていた心と身体がまるっきり嘘みたいで。私の本能をだますために、私の心身が共謀していたのではないかと思ってしまう。
　トイレから出るのがこわい。でも、一歩前に踏み出さないと、何も変わらないじゃないか。
　今日だって、以前から気になっていた喫茶店に行ってみようと、勇気を出してここまでやって来たではないか。あれだけ苦手な電車...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>真顔の国 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39623</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:27:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　さて。今日の授業は、とある国の歴史について、です。
　そこは小さな島国でした。けっして裕福ではありませんでしたが、島民たちは手を取り合い、幸せに暮らしていました。
　しかし、島民たちには一つだけ悩みがありました。彼らは表情筋、特に口の周りにある筋肉が萎縮していたのです。そのため、島民たちは複雑な表情をつくることができませんでした。悲しみや困り顔は、かろうじて表現できるものの、笑うには口角をつり上げる必要があり、実に困難なものでした。その島は頻繁に海外と交易をしていたこともあってか、外部の者が「島民たちは少しも笑顔を見せない」と不気味がることも多々ありました。
　このままでは外部との交流に支障をきたしてしまう。島民たちは、とある外国から優秀な研究者の男を招来し、どうにかならないものかと頼み込みました。彼は、島民たちの願いを二つ返事で了承すると、単身で島に引っ越し調査をすすめました。

　丸...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>安楽死 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39622</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:26:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　暗闇の中、墓場の中でうごめく黒い影。
　――何してるんですか？
　声をかけると、あわてふためいたように人影はしゃべった。
「あの、違うんです！　これは……」
　その声は男のものだった。男の足元には穴があって、穴の中には棺があって、棺の中はカラッポだった。隣には、墓の主であろう人の遺体が横たわっている。……これは、まずいな。
　そそくさと立ち去ろうかと思いきや、「本当に違うんです！」と男の悲鳴。
　曰く、男は亡くなった人の霊を見ることができる。
　曰く、死者の霊は当人の死んだ身体に留まっており、その場から動くことができない。
　そのため、男が遺体を持ち運ぶことで、死者の霊を行きたい場所に行かせ、見たい風景を見せてあげる。すると、生前の未練が果たされ、死者の霊は本当の意味で安寧の眠り、いわば『成仏』できるのだと。
「だから、その、これは、いわゆる人助けであって！　墓荒らしとかではなくて！　い...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>たまゆらのイノチ - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39620</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:24:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　自宅に帰ろう、と汽車に乗った。
　あら、今は「電車」と言うんだっけか。地元では「カンカン車」に「はとぽっぽー」なんて呼ばれていたが。

　ゆっら、ゆらゆっら……
　電車は動くと、振り子のように揺れる。それが定めだもの。電車に乗る私は、なぜだか揺れの魅力に憑かれて、もっと乗っていたい、などと思ってしまう。
　物騒な走行音から、ゆりかごの中へ。私が誘われる気分を味わっていると、窓越しに太陽の光が差してきた。それは、するどく眼を刺すような光であった。
　私は思考する。揺れに身を任せるように。
　ただ、太陽の光を見ていた。
　その光がアルミホイールの窓枠にのっかり、てらてらと反射するさまを見ていた。
　そこから煙がむわっと浮かび上がって、バーベーキュー台の代わりになるのを見ていた。
　光が私の頭にも差して、中をジリジリと焼きつくすさまを見ていた。
　やがて肌は焦げ、中にある脳ミソがごちゃごちゃに...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>初夢 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39621</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:24:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　物心ついた時から、私は変な夢を見る子どもだった。それは桃色の遊園地だったり、延々と続く海だったり、しゃべる鳥の群衆だったり、ポツンと置かれたコタツの中だったりした。

　覚えている夢の記憶でいちばん古いのは、小学一年生の頃。まだ入学してまもない私は、気づくと公園のベンチに座っていた。隣には、若い女がいた。とても人の良さそうな女で、耳に響く柔らかい声で私の名前を呼び、「一緒に遊ぼう」と誘ってきた。
　当時の私は、なんとなくうなずいて、女と飽きるまで公園で遊び尽くしたものだった。夢の中では、何十回も日が暮れては昇るを繰り返していた。けれど、私も、あの女も、そのことをみじんも気に留めてはいなかった。今に思えば、不思議である。
　女と遊んでいたら、いつのまにか、病院のベッドの上にいた。看護師があわてて医者を呼びに病室を出て、その後から涙目の父親が抱きしめてくれたことを、よく覚えている。どうやら私...]]></content:encoded>
    </item>
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      <title>｜凄論《せいろん》 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39619</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:23:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　庭に雑草が生えている。ぼーぼー、ぼーぼー、生えている。そいつらに草刈り機をけしかけていると、お隣さんから声をかけられた。
「うるさいんですよ、朝から」
　ひとまず、顔を上げる。目先の男は、隣家の扉に寄りかかって、タバコをスパスパ吸って、私を見ていた。あら、彼は最近、越してきたばかりの新人じゃないか。
　そのくせに生意気な、とまでは思わなかった。
「大体ね、こんなに家が隙間なく立ち並んでいるっていうのにね。朝っぱらから、そのうるさい機械をふりまわして、草をむしりとってるわけだ。それって、とっても迷惑ですよ」
「はぁ」
　とりあえず、私は反省しています、ふうに顔をしかめてみる。
「なんですか、それ。わけが分からないみたいな顔して。あなたには、人に迷惑をかけてるって自覚がないんですか？」
　どうやら私の意図は、正しく彼に伝わらなかったようだ。彼にとって私の反応は、わけが分からない、というふうに...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>今は昔 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39618</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:22:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　ひさしぶりのホームセンターは、ヒノキと混凝土と、洗剤の混じった生活の匂いがした。
　幼い頃から、よく親に連れて行ってもらっていた遊び場。おもちゃ、お洋服、お惣菜。欲しいものは基本なんでも揃う。今でも、この場所にお宝が並んでいることには変わりない。

　ふと、いくつかのマグカップが目に留まった。赤と白の水玉模様。その隣には、黄色と白のチェック柄。青や黄緑の色違いも並んでいる。
　そういえば、昔……まだ幼稚園児だった自分も、あのマグカップと同じデザインの列を目にした覚えがある。それは確かに色とりどりで、本当にかわいらしいスカートの束だった。フリルのついたもの、エプロンやドレスのようなもの、ゴシックチックなワンピースも。輝かしいショーウィンドウの数々は、あの頃の自分を一瞬で惹きつけて、長らくその魅力に私の嗜好は憑かれていた。
　当時は卒園間近であり、私の両親は、いつか我が子がランドセルを背負い...]]></content:encoded>
    </item>
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      <title>土産話 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39617</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:22:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　本の紙と紙の間に、指をはさんでいる時間が好きだった。そうして機関車の窓から、流れていく風景をチラチラ眺めるのが好きだった。
　機関車が止まったら、私はまた紙をめくる。乗り降りする人の靴音が聞こえる。機関車が動き出したら、私はまた手を止めて、窓を見る。その繰り返しが、どうしようもなく好きだった。
　窓には、いろんな風景が映る。山とか、電線とか、駅のホームとか、掲示板とか。すらすらっと流れていくのに、そこかしこに映る言葉をやけに頭は覚えている。The・Super、電柱注意、ここから400ｍ先■■■田野、小林107、◆◆デザイン専門学校、などなど。
　さらに風景は流れて、窓は田園を映し出す。日傘を差した女性が白いワンピースをひるがえして、歩いている。お散歩中だろうか。窓の枠に映し出されている姿は、まるで芸術作品だ。
　そこは田舎町。きっと、黄金の稲穂と浅葱色の若葉が美しい、おとぎの国のような場...]]></content:encoded>
    </item>
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      <title>｜既亡《きぼう》 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39616</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:21:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　アイスのないコーンが、空っぽの花瓶に見えた。そんな私の想いを知ってか知らずか、あの人は結婚の祝いに、チョコで造られた花束をくれた。
　一欠片つまんで、「濃厚だね」なんて言ってみた。クチナシの叙情的な匂いに代わって、バニラエッセンスの香りがふわり、舞った。
　「そうかな」って、あの人は言う。
　口角には微笑、まつげには年の瀬。まなざしには、あの頃の懐かしさを宿して。いつになく大人びた髪の色は、バニラチョコ。
　他にも、ほほのホクロとか、ひたいにまっすぐ引かれたシワとか、あの人の良いところは変わらず、あの人のもとにあって。そのことが、どうしようもなく私の胸を切なくさせる。
「お花って、もらえたら嬉しいと思う」
　息を吐くように、あの人は言う。どこか疲れを感じさせる声で。
「でも、お花を受け取ってしまったら、同時に悲しいとも思う。お花の面倒を見ていたら、いつかは枯れる瞬間が訪れるでしょう。べつ...]]></content:encoded>
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      <title>火星人 - ５分で読める【４】</title>
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      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:20:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　シンブンシをながめていると、そこに『火星』を見つけた。ぼくは、かろうじて、これがワクセイの名前であることにきがついた。『火星』って、どんな場所だろう。きれいな水がたくさん？　チキュウのように青い？　はたまた、まっ赤、かもしれないね。
　『火星』に生きものっているのかな？　いるとしたら、どんな生きものだろう。ヒレがあって、ウロコもある虫さん。ぬめぬめのコウラを着ているお魚。はたまた、もっとグロテスクでムジャキな、隕石なのかも。
　ななめ上を見れば、生まれたての星がきらめく。そのとなりで、死にかけの星がばくはつ。あらしを手まねき、ひびわれた地面から、クジラとよく似たキョウリュウがこんにちは。おおきなおおきな、火バナを咲かせる。これが『火星』なりのあいさつ。ほかの星の生きものたちが見たら、さぞかしおどろくだろうね。
　なんかヘンなの。『火星』にくらべたら、ここはずっと、おだやか。
　メタンやス...]]></content:encoded>
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      <title>ピ - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39614</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:19:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　ピ――ピのように見えるが、ピではないのかもしれない。けれど、ピであるとしか言いようがないので、ここではピと呼ぶことにする――があった。今でも、気がつくとそこに“あった”としか言いようがない。
　皆のそばに、ピは現れた。世界中でピが発見された。ピは、人々の恐怖と驚嘆と享受の対象になった。大きな社会ムーブメントを引き起こし、あっという間にピの存在は有名になった。
　人々は、ピに酔いしれた。そこにピがあってくれるだけで幸せだった。いつしかピがなくては生きられない体になっていた。
　どうしようもなくピの夢を見た。皆がピに恋をしていた。これは、おかしな状況だって誰もがひそかに思っていたけれど、皆が同じようにピを求めていたからなのか、声をあげるものは一人もいなかった。ただ、いつの間にか現れたピは、ほんの短い期間であるにも関わらず、我々にとって必要不可欠なものになっていたのである。

　ある日、突然、...]]></content:encoded>
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      <title>✒️ - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39613</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:18:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　君からは、よく花の匂いがした。香水をつくることが趣味だったから。
　ぼくからは、何も匂いやしない。でも、文章を書くことが好きだった。

「前にあげた万年筆、まだ使ってなかったのかよ」
　そう言われた時、ぼくは君にはじめて責められているような気がした。
　自分の手で書く文字が、ぼくは好きじゃない。それに、考えをまとめることも、ぼくは得意じゃなかった。雑然とした想いばかりが、頭をめぐってしまう。
　言葉にしたくても言葉にならないこと。そんなもの、万年の筆で書けるような代物じゃない。どうせなら、もっと特別で、心に残るような言葉を、うんと綺麗な文字で書いてやりたい。
　そう言ったら、君はただ笑った。真剣な顔で。それだけの意気があるなら、とりあえず書けばいいじゃないか、って。
「手描きの字が綺麗か、とか。うまく想いがまとまらない、とか。そういうことは全部、他人から見ると、また違って見えてくるものな...]]></content:encoded>
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      <title>｜友喰《ともぐ》い - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39612</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:18:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　はいはい、もう分かってるでしょ。なんで、私がこんなことしたのか、って。それは自分の頭に聞いてみてくださ～～い！
　あっ、でも君には分からないか。だって、私は同じこと、さんざん繰り返してきたよね。許せない、許せない、って。忘れたの？
　イヤだな～～。冗談はよして欲しいな！　本当に。
　じゃあ、また思い返してもらおうか。

　私の机に、花瓶が置かれたあの日。私の友人は皆、心配してくれた。なぐさめの言葉をかけてくれて、背中をさすってくれて……
　だけど、それは最初だけね。どっかの誰かさんのせいで、友人は散り散りに私の元からハケていく。そのホコリを持って君は笑う。今でも、その瞳がありありと目に浮かぶわ。
　友人は、少しずつ友人ではない何かに変わって見えた。それは恐怖とか、羞恥とか、不安とか、そういう類いをないまぜにして腹に溜めこんでしまったから。そう。けっして、あなたの傘下に加わった、とかではな...]]></content:encoded>
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      <title>未読 - ５分で読める【４】</title>
      <link>https://917writer.kashi-hondana.com/author/page/3006/section/39611</link>
      <pubDate>Mon, 16 Mar 2026 17:17:00 +0900</pubDate>
      <description>こちらは「prologue」に投稿した過去作品と同じ内容です。
それぞれの話の内容は繋がっておりません。各話ごとにお楽しみください。
表紙画像は、【かんたん表紙メーカー】で作成しております。</description>
      <content:encoded><![CDATA[『拝啓　　美水 様
　ごめんなさい。
　今さら謝るなんてズルいでしょう。でもね、やっと気づいたのです。
　私、あなたの気持ち、なんにも分かっておりませんでした。さも、あなたの心を読んでる気になって。その実、見当違いなことばかりしてきました。
　小学生の頃、あなたはクラスメイトから、あだ名で「ミミズ」と呼ばれることをひどく嫌がっていましたね。でも、泣いているあなたに、私はこう言いました。
「それは、もう仕方のないこと。あなたもミミズのように、地べたをはいつくばってでも生きなさい、ということです。それが、あなたの宿命です」
　今に思えば、そこから既に間違っていたのでしょうか。私は今まで何度も、あなたの心に傷をつけたのでしょう。あなたがああなってしまったのも、私のせいですか。
　私は、あなたにとって、ひどい母親です。それでも、これだけは言わせてください。
　私は、あなたを愛しています。
　　　　...]]></content:encoded>
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